★生き方から学ぶ

この連休中のこと・・・

樹木希林さんのご逝去。そして安室奈美恵さんの歌手活動からの引退。

毎日幾度となく触れるニュースに色々な思いがありました。

それは寂しさであったり、感謝であったり、ぶれることの無い芯の強さ、物事を全うする力など、恐らく多くの皆さまも感じていらっしゃったとは思います。

私も特に希林さんに関しては、若い頃からのその独特な人間性に興味があり、晩年「全身がん」を公表されてからの生き方、言動に心惹かれ、大好きな役者さんでした。

物事を本質で捉え、歯に衣着せぬ物言いをされる一方で、その奥には温かな人間性を感じられ、希林さんと同い年の母を持つ私にとっては親近感も加わっての事だと思います。

晩年は度重なる病魔との闘いの中、インタビューに応じて発せられた言葉の力に、幾度となく人生のヒントをいただいたような気がします。

ご主人の内田裕也さんを「自分の姿をまざまざと見せられる唯一怖い存在」と言われていたり、役者という仕事に対して「病気してから残りが限られているなーと思って、人の姿を自分で持って映し出すんだったらば少し大事に演じてみたい」と言われていた場面。

希林さんは、相手の方に自分が映し出されている事を確かに感じ、ご自分を俯瞰してみる姿勢を大切にしていらっしゃったんだなーと感じていました。

また違う場面では、「今の時代畳の上で死ねるのは上出来な死だと思っている。いつどこで何があるかわからない時代だから。」と、病気という現実を受け止めながらも「がんは時間が計れて死ねるものだと思っていたのでそんな風に気楽に考えている。」と言われていた場面。

人生はいい時悪い時が必ず繰り返され、時間に差はあっても、一生を通して見るとみんな平等なんですよね。

最後のインタビューで皆さんへ向けて言われていた希林さんのメッセージは、希林さんらしいとても愛に溢れたメッセージでした。

これから先もずっと私も心の中に大切に留めておこうと思います。

「物には表と裏があって、どんなに不幸な物にであっても、どこかに灯りが見えるものだと思って、どうぞ物事を面白く受け取って愉快に生きてください。

あんまり頑張らないで、でもへこたれないで。」

病さえも自然体で受け入れ、最高の人生の締めくくり方をされた希林さん。

ご冥福をお祈りいたします。

 

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